4日目 ボロブドゥール
早起きして日の出を拝む、
サンライズツアーに参加。
AM4:30 早朝。
ツアーと言っても、特に集合して一緒にいくでも、ガイドがいるわけでもなく、(遺跡のエリア内)宿のフロントで入場パスのシールみたいなのと懐中電灯を渡されるだけ。それを受け取ったらそのままバラバラとそれぞれ遺跡に向かう。
道なりに人の列についていくけど、まわりも道も真っ暗。裏庭を抜けて道を少しいくと遺跡までわりとすぐなのですが、…とはいっても遺跡に着いても真っ暗で何も見えず、人についてひたすら階段を登りまっすぐ頂上へ。
頂上に着くとすでにけっこう人が…。ぐるっと一周してなんとなく人が密集してる方角が朝日の方向かなと予測してポジション取り。頂上は何重にもストゥーパ(呼び鈴みたいな形の建造物)が円状に取り巻いていて、そのひとつの脇に腰掛ける。
まだ暗いけどうっすらライトアップされたりしててシルエットがこれはこれで神秘的。
だんだん人が増えてきて、けっこうぎゅうぎゅうと詰め合うようになってきた頃、空が少しずつ明るくなり始める。
なんだか白い鳥みたいな雲と、光の筋みたいなラインがめちゃめちゃかっこよくて神々しい。鳥の雲のところに星が。明けの明星(金星)ってやつなのかな。かなり明るくてきれいな星。
ちょうど陽の登る位置に山があり、空がだいぶ明るくなってから頂上の先からちょこんと太陽が顔を出す。
朝もやが雲海のようになっていて、遺跡の頂上から朝陽を拝んでいると、厳かで神秘な気持ちに浸り、自然と瞑想に耽ってしまう…。
と、思うでしょ!
実際はめっちゃ人だらけで、
こんな感じの写真も…
実際は、
こんな感じ。笑
この旅で、めっちゃ大勢いるまわりの人をトリミングする技が磨かれたかもしれないです。笑
そして実はひそかなポジション取りバトルも…。
最初は、人がガッツリ混み合うより早めに着いたので、けっこういいベスポジを確保できたのですが。。
私たちは座れたけど、後ろにはけっこう立ち見の人だかり。座れてよかったねーなんて言ってたわけですが。
が!!
空が明るくなるとともに、私の背後に立っていたドイツ系バックパッカーさんが、 わずかな私の横のわずかなスペースをじりじり詰め始めて。。まず後にいた1人が入り込んで、それだけでなく、さらに奥の足一歩分のスペースにカメラを持ったもう1人を招き入れて…と、、、
これは・・・NIPPON人の私もびっくりの超満員通勤電車スキル!! わずかな床面積で繰り広げられる足の踏み場バトルが頭をよぎるもすでに遅し。その熾烈さをすっかり忘れてた私はザ・完敗。ちょうど山から顔を出した朝日とストゥーパをいい感じに写真撮りたかったのですが…手を伸ばせる角度と、すぐ目の前の脚のトリミングの関係上、、山とストゥーパが被ってるこれがギリ(↓)
最初から
と言ってた夫。
ちなみに、
ストゥーパ、ストゥーパ、
と言ってますがこれ「卒塔婆」の語源なんだそう!!!!
なんか素敵—-!!!そういうのいいね!(興奮)
そんなまわりを取り巻くそのストゥーパ(卒塔婆)には、
ひとつひとつその中に仏像が鎮座しています。
(壊されたのか、仏像がないのもある )
朝日の方角とは反対側に、ボロブドゥールの写真でよく見る仏像が。ひとつだけストゥーパに覆われていないこの仏像(お風呂に入ってるみたい)。
写真でよく見るので(地球の歩き方「インドネシア」の表紙もこれ)、特別感がある仏像なのかと思ったら、実物は思いっきりその他大勢の1体に過ぎない感じだったり。そういうのもなんだか面白い。
ちなみにすっかり明るくなってから見る、ボロブドゥールの遺跡の全体像はこんな感じ。
その昔、アジア近隣他国からも巡礼に来るような仏教の聖地だったらしい。
最初に頂上を見たので順序が逆になってしまったけど、各地から訪れたという巡礼者はまず最初、下の4階層からなる回廊を時計まわりに順に廻っていきます。回廊には、仏典に関するレリーフが彫り込まれていて、そこを歩くことでお経を唱えるのと同じことになるのだとか。
そしてこの2段目の回廊レリーフがブッダの生涯シリーズ。「天上天下唯我独尊」のやつとか、悟りのきっかけになった「スジャータの乳粥」のエピソードなど有名なのも含めて、誕生から結婚・出家・修行・悟りを開いて説法にまわるまでのブッダのフル生涯が描かれています。
前日にシアタールームでお勉強したので、
レリーフを見ながら、ガイドブック片手に、
あれがこれかな?と見ていくのですが…
どれが”悟り開いた瞬間”なのか
全然わからないんですけど!!!!
(これといったキメ感ないまま、立ち上がって説法に回り始めてしまう…)
できれば、ああこの瞬間なんだね、とありがたい気持ちに浸りたかったものですが…。こういうときガイドさんがいて説明を受けたりすると分かりやすいんでしょうね。まあ前日のシアターのお勉強のお陰で、まだ少しは理解できて楽しめたけど。
回廊の外壁には、ぐるっと外側に向かって仏像が鎮座。遠方から来る巡礼者たちを見下ろしながら迎えたのかなぁーと思いを馳せる。遠目から見守って迎えてくれるように見えたのか、はたまた威嚇する守護者ように見えたのか…。
巡礼者の気持ちで遺跡に入り、まず回廊でありがたい経典のレリーフに触れて、からの最上部の無数のストゥーパに覆われた仏像と見開いた景色。(それが朝もやの中だとさらにもう!)。
そういった体験プロセス自体、仏教の世界観に浸れるすごくありがたい空間体験だったんじゃないかな〜とうっとり妄想。
しかもボロブドゥール遺跡は、
かつてジャングルに埋もれてた遺跡だったそうで。
その昔は樹々の間から突然姿が現れてた、というのも
巡礼者にとっては、さぞ感動だったんだろうな。
宿の部屋は撮り忘れたので代わりに遺跡。遺跡の敷地内のアクセス抜群!でした。
ジョグジャカルタに戻る長距離バス
ボロブドゥールに来たときは長距離路線バスの終バスに間に合わず、タクシーで2000円かかってしまったけど、帰りこそは!ということでバス停に向かう。
早起きに加えて、午前中いっぱい回廊を歩き回ってたので、私の繊細なガラスの足腰がバキバキと限界を迎え始める。GoogleMapと「地球の歩き方」を頼りにてくてく探し歩いていると、、、、看板で「BUS PARKING」の文字が。
バスとかが集まるかなり広いサービスエリアみたいな大きなパーキングで、観光バスなども並んでる。そこに「ジョグジャカルタ行き」というバスの看板があったのでそこにいた係員っぽい人に聞いてみると、、
1人250円ぐらいのがあるはず。
ブログの記事によるとバスの扉が開きっぱなしって書いてあるからそんな立派なバスじゃないと思う。
ということで、広々したパーキングの中をほぼ隅から隅まで探したんだけどどこにもない。。
と言ってたのですが、、、
脆弱なアラフォーの足腰がもはや限界状態になってきて。。
夫もさすがに心配して、
750円のに乗らざるを得ないかなぁ…
と言ってくれて。一応、最後にもう一度ベストを尽くそうと、念のため「地球の歩き方」を再度確認してみたらターミナルの場所が違ってたことが判明!!!(そのパーキングよりもう少し先だった。)
よっしゃ、と気力を振り絞りながら、
もう少し道を進んでいくと・・・
地図を見ながらこの辺だけど…とウロウロしてると、
店前に立ってた人が「BUS?」と聞いてきて。
見ると屋台みたいな店と店の間の裏路地を指してる。
その指差すお店の中の通路を通り抜けていくと、その裏手の道に停まってたバス。確かに扉が開きっぱなしで、そのへんにたむろしてるしてる人に聞いたところ、なんと運賃が確かに1人250円!
実際のところバスはだいぶオンボロで、、、
チョット乗るのにドキドキする感じ。
(しかも暑いからかドアは開けっ放しで走行。ブログの通りだった!!)
まあでも乗ってみたらそこそこ快適?に、
ジョグジャカルタの街中まであっという間に到着!
夜ごはんはテイクアウトしてお部屋で。
当初の予定では、20:00から影絵の人形劇を見に行こうかというスケジュールだったんだけどさすがにもう眠くて撃沈。ホテルは2日目と同じMELIAホテルで湯船があったので最高!お風呂に浸かって、一眠りしたら・・・・もう外出する電池がなく、、。
ごはんは夫がホテルの近くで調べてくれて。
トリップアドバイザーで評価が高い焼き鳥屋さんに
行ってみたところ、、
おお、、渋い・・・!!!!!!
見るとテイクアウトしてる人もいたので、
サテアヤム(焼き鳥)だとビールも飲みたいし、
というナイスアイディアのもと、テイクアウトした後、
ビールを買うために再び、ホテルの隣のスーパーへ。
サテアヤムだけだと少なそうなので、メニュー買い足しで(KFCならぬ)CFCにまさかの2回目のリピ!ナシゴレンを購入。
そしてスーパーで缶ビールを買ってホテルに戻って夜ごはん。
意外といい感じのインドネシアごはん。
めちゃ美味しいーーーーー💖
ちなみにCFCの店員のお姉さんは、(英語が苦手だったのか)最初のときは他の男性店員にバトンタッチして引っ込んでしまったのですが、2回目ともなると、
とびきりの笑顔で
「テレマカシー」
それはもう素敵すぎる
全力の笑顔!!!!
こっちも心の底から幸せな気分に。
笑顔のパワーってスゴイ。
(胸に手を添える仕草がまた可愛い)
そしてCFCを受け取ってからスーパーにビールを買いに行ってた夫の様子を見に行ったところ、、、大量買いの人たちの列にはまってて。夫に声をかけたら、前に並んでたカップルがビール2つだけの夫に気づいて、列を譲ってくれたのですが、、、
Thank youーー!と言ったら、
これまた
眩しいぐらいの
全力の笑顔✨✨✨
笑顔コミュニケーション、
素敵すぎる!!!!
めっちゃ気持ちがいい!
そういえば街中とかで知らない(初対面の)人に対して、そんな全力に笑顔になることなんてほとんどないよなーと。日々の自分を反省。
インドネシアの人々、ほんと笑顔が全力ですごく魅力的で素敵な人ばかり。こっちまでつられてつい笑顔全力になります。
本当にインドネシア素敵、大好き!!!
正直、今回のインドネシアの旅でいちばん印象深かったのは、この最強笑顔コミュニケーションだったかもしれないです。日本に帰ってきても、ちょいちょい、このお姉さん&カップルの笑顔を思い出して、こちらも全力笑顔でいたいなと思う日々です。
ジョグジャカルタの王宮に行ってから、午後はバリ島へ移動。
バリ島のヴィラ!もはやアガサ・クリスティー!✨✨
【GW旅紀行⑤】さらばジョグジャカルタ、そしてバリ島へ! お気に入り保存
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