歴史都市だったトレドとは打ってかわって、
コルドバ駅は現代的で綺麗な感じ。
自販機とかエスカレーターもガンガンあって
ちょっとしたタイムスリップでもしたのかと錯覚しそうな勢い!
ちなみに地理的には、トレドよりもだいぶ南のアンダルシア地方です。
気候も良くてなんだか駅の周辺はチョット……西海岸風?(Macとかサーファとかノマド的な空気を勝手に感じた)ですが、タクシーに乗って通り抜け、観光名所メスキータに近い宿泊予定のホテルに向かいます。
中庭にパティオがあってなんだか可愛い。
お部屋の雰囲気も、ガタつい……じゃなかった、年季の入った感じで、
でもこれはこれで味があって歴史を感じる!
……とそれもそのはず!
なんかコロンブスってどこかの中の人という感じがしてたけど、「泊まった」と言われると現実世界の人としてグッとリアリティが出てきますね。コロンブスが泊まったホテル……すごい……!!
そしてホテルに荷物を置いたら、
夜はフラメンコを見にいく予定なので、
まだ明るいうちに先にさっそくメスキータへ。
イスラムとカトリックの融合「メスキータ」
コルドバは、スペインの中でもイスラム支配時代の中心都市なので、
見どころはやっぱり文化(宗教)の混ざり具合っぷり!
文化と文化が、混じり合う歴史的なやつとか、ほんともう大好物!(*^^*)
スペイン語でモスクを意味するメスキータは、
イスラムとカトリックが入り混じる歴史的に面白い世界遺産。
もともと西ゴート王国時代は「聖ヴィセンテ」というキリスト教会が最初にあったそう。
古い柱を利用して、その上に、
アーチを作ってるのが実感できる!
イスラム教徒がお祈りするためのスペースのためひたすらだだっ広い空間。
幾何学パターンが続いてて、
メッカの方向を目指す印、”ミフラーブ”。
本来はそっちの方角の壁の中央にあるはずが、
増築のため今は真ん中ではなくすみっこの方にある。
と、てくてく歩いてると、
所々で突然出現する「キリスト教」コーナー!
国土回復(レコンキスタ)運動がいちばん盛り上がる1236年フェルナンド3世の時代に、イスラム勢力最大拠点コルドバはついに陥落してしまったのだそう。
カトリック教徒たちがカテドラルに改築していったので、場所によってはステンドグラスの光が射してたり、マリア様や聖人たちの絵などが所々散りばめられてる。
中央のザ・カテドラルの部分。
もはや、さっきの赤白アーチの空間とは全然違う別世界。
建築様式にはあまり詳しくないんだけど、キリスト教会様式としても、ゴシック・ルネサンス・バロックが混在してるのだそう。確かにいろいろ混ざってる感。
そしてコルドバ町散策・パティオ祭り
ついでに夜ごはんのお店も電話予約のみだったから、直接お店に行って予約しないとね。
町全体はこじんまりとしてて、
わりとすぐグルっと一周できるぐらい。
コルドバでは壁面に飾るパティオのお祭りがあるらしく。
祭りに向けた時期で、町並みがとにかく可愛い!
この壁の花鉢がパティオ。
植木鉢が半分カットされていて壁に設置されていて、これらの美しさを競うパティオ祭りを控えたシーズンだったので、街中めっちゃキレイで可愛いでした〜。
ちなみにTVでやってたけど、水やりはけっこう大変らしい……
(こんな感じ。水って地味に重い……)
おそるべし接客エンターテイメント・アントニオのお店。
写真ではまだだいぶ明るく見えるけど、事前に行って予約した19時にお店へ。
このお店がまた、めっちゃ美味しかった〜〜〜〜〜。
……のですが、
美味しいのはもちろんのこと、
それ以上に、
このアントニオのホスピタリティが
ほんと凄い!!!
そこまで英語が得意ってわけではなさそうだけど、身振り手振りを交えて完全に仕上げられてる接客エンターテイメント。飲み物を頼もうとしたら、おすすめのサングリアを激推ししてくれたり、食べ物を持ってくるときも、食べ方を手取り足取り教えてくれる。
(たぶんそのあとに来たファミリーへの接客もほぼ完コピだったのでフォーマット化されている模様。ただそのクオリティの仕上がり具合と毎回のパッションがかなりエンターテイメントw)
そして運ばれてくるお料理。
左のは忘れちゃったけどチーズ的な前菜と
右が感動しまくったサルモレホ!何コレ!
サルモレホはガスパッチョ的な感じなんだけど……マッシュポテト?と思うぐらいモッタリとした濃厚な食感。レシピをぐぐると、トマトとニンニクをオリーブオイルを入れて撹拌したやつっぽいんだけどそのレシピでこんなにもったりする食感になるのホント信じがたい感じ!タラマヨみたいなマッシュポテトみたいな濃厚さで、めっちゃ感動しました!大好き!
そして生ハムとガスパチョ。
ハモン・イベリコ・ベジョータ!!!!!
スペインの生ハム、日本で食べるやつより全然塩分が強すぎなくて、脂身部分のとろける甘みがトリコ!!ガスパッチョも、普段きゅうり&トマトが得意じゃない私なのですがこれはめっちゃ好きー!(語彙力w)
そして、バカラオ(塩タラ)と、牛テール煮。
美味しい!すごく美味しい!!
特に牛テールはホロホロだし、添えられたポテトがまた甘くて濃くて、
この牛テールに絶妙!
……とお料理は本当に美味しくて堪能しまくりだったのですが。
ただ、このあたりで、だんだんと予約してあるフラメンコの時間が迫ってきてやきもき。メインを食べたらそのままお会計して急いで出ようと思ってたら、
待て待て、コーヒーを飲まないのか?
そんなのありえないありえないよ、ちょっと待って待って。
とアントニオ。
さっと急いでコーヒー持ってきてくれて、
いろいろ話しかけてくれたりしながら、
お会計してくれました。
とにかくよろしく!!
と最後まで陽気!
ありがとう!そしてごめん、アントニオ……
美味しすぎて予想外の一品多くオーダーしてしまって、もうフラメンコの時間が始まってるのだよ……
ということで急いで会場へ。
参考 Taberna Luque(アントニオの店)トリップアドバイザーなめてたよフラメンコ! 格が違う!本場の迫力とパッション!!
少し遅刻してしまったけどフラメンコ会場に駆けつけると……
華やかな女性トリオによるダンス。
ちなみに私の事前フラメンコ知識というと……
みたいな貧相なイメージしか持ち合わせていなかったのですが(そしてアフターファイブ自体がもはや都市伝説…)知らなかったよーーーー!本場はやっぱり迫力とパッションすごい。
フラメンコといえば足元のタップのダンスだけしか見てなかったけど、
この ↓ 歌とギターがまたすごいのです!!!
ダンスの伴奏というよりも、このカンテと呼ばれる歌とパルマ(手拍子)の方がメインなのではと思うほど、魂の込め方がすごい。なんならこちらの魂も持ってかれそうな勢い。ギター1本とあとは人の身体表現だけで、こんなに熱気のある場の空気が作り上げられるとは。
そして男性パートのダンスの迫力!!!!!
フラメンコは華やかな女性ダンサーのイメージが強かったのですが、男性の方が凄かった。「ステップ」という生易しい響きでは言い表せない足のリズムさばき(サパテアード)が芸術。女性版はダンスのエッセンスという感じがしたけど、男性版は、このサパテアードそのもので音と場を支配して人の魂を引き込んでいく感じ。
そしてその魂のパッションにカンテとトケ(ギター)が魂を乗せて重ねて合わせていくみたいな。これぞ本場スペインのパッションというやつか!(胸が高鳴る)
伴奏なしのソロもある。
どこまでが決まりでどこからが即興なのか分からないけど、きっと本当に凄いレベルだとフルで即興になるんじゃないかなと思うぐらい「魂のぶつけ合い」感がすごかった。
ギッシリ濃厚過ぎて、お腹いっぱいになりかけてるけど、なんと旅はまだ2日目!
まだまだ序盤です。笑
そして3日目はセビージャ。
トレドを上回る世界3位の大聖堂と、
タパスコンテストに優勝したバルに行くのが
楽しみなのです……が……。
お…お店…ここで合ってる!??
(隣のお店の間違い…じゃ…ない…?)
(👇つづきはこちら)
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【スペインGW旅③】セビージャのバル、はじめての本場スペインバル!美味しすぎて……まさかのアレを逃してしまった件。
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