先日の三連休、「フェルメール展」に行ってきました。
というのが、土曜日から通い始めたデッサン教室。
デッサン教室:体験授業と初回授業、行ってきたー!
そこで先生がフェルメール展に行ったらしく絶賛してまして。
デッサンの先生
これがめちゃくちゃよかったんですよ!!
フェルメールの作品数って少ないらしく。
世界にある全35作品のうち、8作品が来てるという今回のフェルメール展!
デッサンの先生
と大絶賛!!!
私も行きたいと思ってた!
ただ・・・
フェルメール展(上野の森美術館)は予約チケット制で、チケットを購入した入場時間に行かないといけないのがちょっと面倒くさい。しかもめっちゃ混雑してると聞くし、正直テンションが少し下がってたのですが、、、、
デッサンの先生
それぐらいズバ抜けてフェルメール上手いんですよ。
それは……
ちょっと実物を見てみたい……。
グッと興味が高まるところに、
さらにたたみかけられる。
デッサンの先生
フェルメールの絵は、その立体感や空気の奥行きみたいなものを、両目で見た状態で再現してるんですよ!!!
だいたい本物以外はすべて「写真」で見るわけで。
ということは全部、片目で見てるという状態なのわけか・・・と。
写真ではなくて実物を見なければ!
という理由付けがどんどん追加されていく・・・
デッサンの先生
300年以上前の作品とは思えないぐらい色がすごく綺麗な色が残ってて感動しました!
デッサンの先生
・・・・だと!????
写真でしか見たことなかったけど、正直「ミルクを注ぐ女」の絵に、赤色のイメージがなかったんですよね。
色って写真ではわからない・・・
そんなに実物は違うのか・・・???
それならぜひとも実物を見ておきたい!!!
しかも夫の好みを考えると……
といった具合で。
たぶんこの先の人生、将来オランダに旅行に行く可能性はかぎりなく低そう……。であればこれは最初で最後のチャンスなのでは??ということで。
夫を誘って(無理やり巻き込んで)行ってきました!
開催期間休みなし!月曜日もやってるよ!
前置きだいぶ長くなってしまったけど、三連休。
月曜日も開館してるとのことで、15:30〜の入場回のチケットで行ってきました!ちなみに、このあと最終日2/3までは毎日休みなしだそうです。
スカート……赤というよりむしろ茶色だよね?
ちなみに美術館に着いたのは、16:00ちょい前ぐらいでした。
15:30〜17:00の入場回のチケットだったんだけど、入場時刻にあわせていくと行列がすごいから時間を少しずらした方がいいというのをネットで見て。なので入口には、まあまあ行列が伸びていたけど、サクサクと進んで。チケットを持ってればわりとすんなりとスグ入れました。
だがしかし!!!!
中めちゃめちゃ混んでるーー!!!!
中に入るとまずは、同時代のオランダ画家の作品が展示されているフロアなのですが。すんごい混雑!!!!満員電車並、人・人・人でギュウギュウ詰め!
身動きできないぐらい。
ということで同時代画家の作品は、
・遠目で見つつ
・オーディオガイドを聞いて
・各章の紹介だけ聞く
だけにして、あきらめてサクサク次に進むことにしました。
フェルメール作品のすごかったところ!
最初のフロアはあきらめて、奥のフェルメールのフロアへ。
これまたすごい人で、なかなか絵の前に行けない感じではあったのですが、根気よく並んで待つ・・・・。
美大生なのか、なかなか絵の前から動かない男の子3人組がいて、あれこれ絵を前にしてディスカッションしてる・・・。
5分ぐらい膠着してる・・・
3回目のオーディオ解説を聞くか……
なんせ人がものすごいので、オーディオガイドをリピートで聞くぐらいしか、やることがない・・・。笑
最終的には監視員の人のアナウンスで促されて、前に進んでくれました。
フェルメール作品、8点の感想
そのフロアはフェルメールだけで、8点がぐるっと順番に展示されているのですが……まずは見た感想としてやっぱり、
すごかった!!!
ミルクを注ぐ女のスカートは、
確かに、黄色+青+赤の三色が美しくて印象が深い!
ムック本を持っていってたのですが、
本の色と比べてみると赤の色が確実に違う。
本のほうが全体がけっこう青っぽい。
他にもこの作品「ワインを飲む女」とか色がもの凄く綺麗……!!
【ミルクなトリビア】今回来日する《ワイングラス》をよ〜く見てみると、机の上に楽譜、椅子の上に楽器が置いてあるでしょう?ということは、つまりよ、ここに描かれているこの男女は、恋の仲と見ていいみたい!そんな風に絵を観ると楽しいわね。私は、恋をしていた頃を思い出しちゃったりして・・・。 pic.twitter.com/06VCsyZF8b
一方でこちらの作品とかはけっこう全体として色がくすんでる感じでした。
同じ時代・作者で、数年違いぐらいなのに、こうも作品によって色が違ってるのがすごく不思議。
【ミルクなトリビア】17世紀のオランダでは、およそ60%の人が読み書きできたんですのよ!これは当時のヨーロッパの中ではとっても多くって、私みたいなお手伝いさんも読み書きができたのよ。うふふ。#フェルメール展 #ミルクさん #手紙を書く女 pic.twitter.com/GuviiSy2t5
プロテスタントと、オランダ風俗画
ルーベンスの圧倒的な宗教画も楽しいけど、
オランダ画家の風俗画(一般庶民の日常生活の絵)も楽しいです!
ちなみに「聖書 イズ 全て」のため読み書きの教育に力を入れていて、当時のオランダは含めた識字率がとても高かかったんだって!
そういった系の話が好きなので、けっこう楽しかったです。
他を圧倒する整然とした静寂のデザイン
なので、他のオランダ風俗画作品では、けっこう雑然・怠惰なリアリティがユーモラスに描かれてることが多かったりするらしいのですが、フェルメールの作品を見てると、同じように一般庶民の生活ぶりを描いているにもかかわらず、潔癖か!!!!!と思わせるほど、余計なものを削ぎ落としてて、
神々しい静寂を感じる!!
というのが印象的でした。
日常を戒めるメッセージとかを、背景の壁にかかってる画中画のモチーフで表したり風俗画のお作法に習っているのですが、、、なんというか、、こう、、、すごく美しいんです。圧倒的に。
↓この記事に引用されてる絵とかはけっこう怠惰系。リアリティというか生活感が滲み出ていてまあユーモラスな感じ。(フェルメールの絵と雰囲気が全然違う……)
参考
【名画の読み方】フェルメールの風俗画に隠されたメッセージダイヤモンド・オンライン
ルーベンスみたいな圧倒的な宗教画の世界も「アトリビュート(寓意)」がどう描かれてるのかなとかクイズのノリで意味を読み解くのが楽しいのですが。フェルメールの絵を見ながら、風俗画の寓意を読み解いていくのもなかなか面白かったです!!!
(このへんの本とか読むと面白い!!)
まあ、、2回3回行きたいかといったら・・・
ちょっと混雑の印象が強すぎたのでいいかな。
という感じでした。
個人的には、同時期に開催してたルーベンス展のほうが面白かったデス!!



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